詳細

被害者の男性は全身まひという重い後遺障害を負いながら、さらに受け入れ病院が見つからないという厳しい状況におかれていました。そんな中、ご家族は「在宅介護を前提で訴訟をしたい」とのことで当ネットに相談に来られました。自賠責から先に受け取った4,000万円で、とりあえず家を建てたものの、介護の設備を整えるまでには至っていなかったため、大変困っておられたのです。

そこでまず裁判の結果が出るまでの間、療養できる場所として伊東のリハビリセンター病院をご紹介したところ、なんとか入所することができ、ご家族も安心して仕事を続けながら訴訟に打ち込むことができました。

その結果、本件の将来介護料は、平日１万円、妻が稼動する300日が2万円

妻の休日65日については１万円、合計1億1,200万円という高額が認められました。また、新築住宅の改造費として13,00万円も獲得することができ、ご本人とご家族に大変喜んでいただける和解となりました。 (埼玉・さいたま地裁管内 和解)

■増額のポイント

本件事故は、直進バイクと右折車による典型的な右直事故だったが、過失割合については相当激しく争われた。基本過失はバイク側が15％だが、相手の車に早回り右折の過失があり、そのことを立証したところ、結果的に被害者側の過失は10％に収まった。

また、在宅介護の費用については必要なものをこまかく抜き出してもれなく請求することで、新築住宅の改造費として1,300万円、さらに事故から３年経過していたことから、12％の遅延損害金が認められ、弁護士費用と調整金合わせて約1,800万円が支払われた。